※別に女性を卑下するようなつもりは一ミリもありませんし、なんなら僕はブスです。
この前後輩と食事をしていて、昔に比べて体型のことや容姿、髪の毛がどうかっていう話になった。生え際が後退してきただの、肌が荒れてきた、日焼けした肌が元に戻らない、腹が出てきただの、性欲がなくなってきただの。
そんな「昔はどうだった」っていう話になって、「僕って高校生の頃と比べるとブスになったんすよ」って言ってて、「あれ、ブスって男にも使う言葉だったっけ」ってふと思った。最近はテレビを見ててもお笑い芸人がお笑い芸人をいじるのに「ブス」って言葉をよく使っているよね。
そこから気になって気になってどうしようもなくなってしまった。
すごい気になって「ブス」って言葉をWikipediaで調べてみた。
ブスとは容姿や見た目が醜い様子を指す。元は細工(工芸品)の出来が悪いことをいい、転じたて、物事一般に体裁が悪いこと、好ましくないことを指す。それに付け加え、その人物の内面を指して使うこともある。
日本語では女性の場合は醜女(しこめ)、男性の場合は醜男(しこお)とも。
学校の先生みたいなことを言うつもりはないんだけど、言葉の成り立ちからすると、別に男に使ってもいい言葉だった。だいたい醜女だのそんな難しい言葉は使わないしね。
ただし、日本語俗語辞書では主に女性に対して使うと記載されている。
ブスとは容姿(顔)が醜い人を意味する。ブスは主に女性を対象に使用する(男性の場合、ゲスやブ男(ぶおとこ)が使われる)。ブスは附子と書き、トリカブトの塊根または支根をとって乾した生薬を意味した。附子は主に強心剤・鎮痛剤として用いられたが、猛毒を含んでおり、弱毒処理をせずに飲むと神経が麻痺してしまう。この麻痺したときの顔をブスと呼ぶようになったと言われる。ここから基本的に顔をさす言葉だが、性格ブス、精神ブスといったように内面に対しても使われる。また、不細工が人の顔以外に物の形や出来が悪いことを意味するように、近年、ブスも人以外の不出来なものをさして使うようになってきている。
出典:日本俗語辞書 ブス(ぶす) - 日本語俗語辞書
まぁこの辺はぶっちゃけどっちでもいい。インターネットで調べて出てくる内容はどれが本当かわからないしね。むしろ物にまで使うようになってきて汎用性が高まっている。
俺が思ったのは、「ここまで30年くらい生きてきた中では、ブスって言葉は女性に対して使ってきた」っていうこと。あくまで自分の実体験でしかない。そもそも言葉自体が良い言葉ではないというのはもちろんあるのだが。
なんで男に言い出したのか
ブサイクって男にも女にも使ってると思うけど、男にブスって昔は使ってなかったよね。いや、あくまで俺の周りでは、だけど。
こういった形で、「美人」の対比で使われてきた言葉だと思っていた。日本語が変わってくると、「美人」と「ブサイクな男の人」の対比っていうことになっちゃうんじゃないかって。ここで「ブサイクな男の人」っていう言葉にしちゃうともうわけがわかんない。
何で途端に言い出したんだろうってインターネット様に教えてもらったんだけど、知恵袋だとどうもやっぱりテレビで某オフホワイト芸人氏が言い出したみたい。もともと関西だと言われていたみたいだけど、テレビとかで出るとみんなが言い出すんだろう。
そのうち男に「美人」とかいいだすんだろうな。
「不細工」ってやっぱ「細工が悪い」ってなると美的観点にダイレクトにきちゃうけど、「ブス」って言葉の由来を知らないと漢字では直ぐ閃かないし。
考察
結局のところ、「語呂がいい」からなんじゃないか、って結論になった。笑いを取るためにテンポよく喋ろうとしたら、「ブサイク」ってちょっと長ったらしいんじゃないか、って。
そう思えばまぁ、言い出したこともわかるような気がしてきた。人を楽しませようと思ったらテンポってめちゃくちゃ大事だしね。
あとこれは完全に俺の主観だけど、なんとなく「ブサイク」よりも「ブス」の方がポップというか、言葉が柔らかいような気がする。気がする。柔らかい言葉の方が人には受け入れられるし、オフホワイト芸人氏もその辺を配慮して発したんじゃないか、と田中的考察をする。リアルタイムで見たわけじゃないから知らんけど。
だから後輩も「僕ってブスになったんすよ〜」って軽い感じで言ってたんだと思う。「僕ってブサイクになったんですよ〜」よりもだいぶポップじゃない?俺はそう思う。俺の中でそういうことにして、解決したのであった。