TANAKABLOG

TANAKA(仮名)の日常と備忘録


不死川玄弥が好き

あけましておめでとうございます。

新しい年になった。

2020年はコロナウイルスのせいで俺が物心ついて以降ではあまりパッとしなかった部類の一年だと思う。

一昨年笑顔に心を奪われた渋野日向子プロも去年の活躍から一転苦しんでいるし(大舞台で力を発揮するのは流石だ)、ダルビッシュ投手もサイ・ヤング賞を逃した。

そんな2020年、俺の中でエンターテインメントとしてポジティブだったのは「鬼滅の刃」と「 NiziU」くらいでしょうか。そりゃ個人的には良いことも悪いこともあったのだけど。

「NiziU」のことはあまりよく分からないんだけど、「鬼滅の刃」にはがっつりハマった。

もちろん映画も観に行った。人が少ない時間を選んで行くのはかなり面倒だったけど、映画自体はとても面白かった。煉獄さん…。ストーリーを知ってる上で観覧してそれでも尚感動するというのは凄い。映像と音の大事さを認識した。もちろん漫画もいいのだけども。

先日最終巻が発売されて即日読んだのだが、感想を書き留めておきたいと思う。

最終巻が発売されている状況ではありますが、軽くネタバレも含まれているので気にされる方は戻るボタンで。

好きなキャラは?

俺が好きなキャラは不死川玄弥だ。妻に聞いたところそこまで人気ではないみたい。どっちかっていうとお兄さんの実弥の方が人気みたい。何で?主人公の同期だよ?みんな応援しようよ?

お兄さんは柱だから人気なのか、それとも他に人気のある理由があるのか。

(「柱」とは何かとか、そういうのはWikipediaを参考にしていただければ)

俺は玄弥が好きなんだけど、そこについては明確な理由がある。

 

不死川玄弥が好きな理由

こういう言い方は良くないのかもしれないけど、一番は「呼吸が使えない」というところに惹かれている。

今となっては内閣総理大臣ですら「全集中の呼吸で頑張ります」なんてことを言っているらしい。おじいさんの年代の人が公の場で発言する、それくらい「鬼滅の刃=呼吸」なのだ。そんな「呼吸ゲー」と化している作中において、「呼吸が使えない」という重大なハンデを背負っている。主人公の同期なのに。

そんな重大なハンデを背負いながらも、最終決戦では柱たちと一緒に戦い、鬼側のナンバー2の撃破に大きく貢献し、そして命を落とす。

鬼滅の刃の世界においては、「呼吸が使えない」ということは、日中普段からの鍛錬においても出遅れることになり、たとえ突出した身体能力を持っていようとも、日の目を見ることはないのだろう。そんな中、自分にできる範囲で全力を尽くして、活躍したのだ。

(まぁ、鬼を食べて鬼化するなんていうぶっとんだ能力を持ってはいるのだけど。全然簡単に死なないし)

何それめちゃくちゃかっこいいじゃん。王道を行っていなくてもどこか良いところがあれば活躍することができる。そんなところから勇気を与えられたのだ。

現実世界でもそうだ。優秀な営業マンだったり企画立案ができる人間は誰の目に見ても明らかに仕事ができて評価もされるだろう。でもみんながみんなそうじゃない。俺みたいに何とか組織にしがみつきながら、一生懸命暮らしている人もいるのだ。

俺に何か人よりも秀でているところがあるかどうかはよく分からない。それを決めるのは俺ではない他の誰かなのだろうから、気にしたってしょうがないのだけど、もしかしたら人よりできることがあるのかもしれない。あるいは、俺がやれば組織として都合がいい仕事もあるかもしれない。そこでがんばって、会社なり社会の役に立てばいいのかな、と。

30すぎにしてそういった勇気をマンガのキャラからもらったのだ。