TANAKABLOG

TANAKA(仮名)の日常と備忘録


洋服屋で思ったこと。

自分の中ではとてもとっても久々に、チェーン店ではない洋服屋に行った。

洋服屋ってなんだ、って思うけど、隣町のアメカジショップのことなんだけど、UNIQLO以外の服屋に久々に行った。年始のセールには行ったけどそれぶり。

やっぱり「町の服屋さんっていいなぁ」って思った話。

その日は何かのメーカー(ブランド?)の展示会をショップでやってて、俺より少し前にその店に入ってた若い子が上着を羽織ってすぐに注文書を書いてた。

「うちに最初に来たのは二十歳だったよなぁ、もう就職か」みたいな話をしていて、「あぁ、こういう人と人の距離が近い洋服屋っていいなぁ」と素直に思えたのだ。ちなみに俺がその洋服屋に初めて行ったのは19歳の時だけど親しい感じで話したことはない。

自分語りのコーナー

俺は大学生になって片田舎の町に出るまで、ファッションに興味はあって洋服屋には行くものの、スタッフの人と仲良くなって話をするなんてことはなかった。

なぜなら向こうはファッションに詳しくない僕(高校生)に適当な服を売り上げて、それでその日のノルマを終わりにしようとしているんじゃないかともの凄く穿ったものの見方をしていたからだ。自分で自分の服を選ぶのが間違いがないと思っていた。あるいは数少ない友達と一緒に買いに行って一緒に選んでもらうことがほとんどだった。

で、大学生になって家の近くをウロウロしている中、アメカジのお店を見つけたのだ。

そこのお店は楽しかった。多分高校生の頃の俺と同じように「売り付けてくるだろう」と思ってたのだろうけど、なぜかそのスタッフさんはスッと俺の懐に入ってきてしまったのだ。

というか、売る気がなかったように感じ取られたところが良かったんだと思う。予算を伝えると「厳しいねぇバイトしておいでよ〜」くらいの感じだったし、雑誌でデニムのこととか調べてた俺にいろいろ教えてくれたりもした。リーバイス501が全て同じ形じゃないというのも教えてくれたし、体型的に66が似合うとかも。あとは取り扱ってたフェローズの価格帯が大学生の手に取りやすかったところも大きいとは思うんだけどね。

フェローズのTシャツを買ってからはもう入り浸り。「春休みにスマクロ行ってきたんすよー」とか話して、土産を渡したりとか、まぁ楽しかった。

とは言ってもそのショップも地方のチェーン店で、大学4年生の時になぜか俺の家の近所の店舗だけ閉店してしまって、閉店セールの時に話をしてそれっきりになっちゃってる。

就職して車を手に入れてから別の店舗に行けるようになって全部回ったりとかもしてたんだけど、その方は別店舗では見かけなかったし、いつの間にか全店舗閉店してたし、俺の洋服屋での楽しい会話っていうのはそれ以降されていない。

そりゃセレクトショップに行けば上辺だけのところで服自体の話をすることはあるけど、自分のこととかはいちいち話したりはしない。

足繁く通えばそういう関係にもなれるのかもな、とも思うけど、気に入ったものがあれば使える範囲のお金で一回で済ませてしまうからなぁ。だっていつ売り切れるかわからないじゃん。次来るのも面倒じゃん。

ECサイトもいいけどね。

やっぱり町の洋服屋はいいな、と思ったのだ。仲良く慣れない俺でもその空間にいるだけで少し幸せな気持ちになれた。そして人見知りな俺にはもうこんな体験はできないんだろうな、とも思って大学生活を振り返ったりして少しセンチメンタルな気持ちになって、こんな雑記エントリをしてしまった。人見知りは良くないよ。