TANAKABLOG

TANAKA(仮名)の日常と備忘録


TANAKA的セールの使い方

久しぶりに街に出る機会があって、なんとなくうろうろしていたらセールをやってた。

大学生の頃はセールをやってたら飛びついていたんだけど、ここ数年は初売りや夏のセールも誘われれば行くものの、自分から進んでいくことは無くなっていた。どうしてここまで変わってしまったのかを整理していたら、自分の中での「正しいセールの使い方」が見えてきたので、備忘録的なエントリー。今回のセールってのは服のセールのことを指します。

 

to you who know true values

セールでよく見るのぼり旗とか、チラシに書かれている見出し。文法的に正しいかどうかは三流大学を留年しちゃうようなTANAKAには理解できないが、セールの醍醐味はまさにここにあるんじゃないか。

つまりは、「一般の人には受けなかった合わせにくかったりする服だけど価値のわかるあなたにお求め易い価格で提示しています」ってことだと思う。

ちなみに僕が見たのはレインスプーナーのアロハシャツ。半額になっていて柄も嫌いじゃない。なぜ買わなかったかというと単純にこれからの季節着なくなる、からだ。今持ってるのを着潰した時のために持っててもよかったけど、クローゼットを圧迫するのでやめておいた。でも多分誰かがすぐ買うと思う。

こんな風に、今まで誰の目にも留まらず、このままだと将来的には倉庫の奥に押しやられて数十年後にビンテージとして持て囃されるか、そのまま捨てられるという可能性のある服を、値下げすることで誰かに買ってもらおうというイベントがセールだと思っている。

TANAKA的セールの使い方

いつのまにかセールの時に僕が心がけていたことを羅列する。記事を書くまでは無意識でやってた。

1.値札を見るのは最後

これは基本だと思う。大学生の時に陥っていたけど、値札をまず観てから「定価がこんなに高いのにこんなに安くなってる!きっとオシャレアイテムだから買っとこ!」っていう現象がよく起こってるんだと思う。確かに値引きされていたら嬉しいけど、値引きされてた高価なものを買っても、それは結局、日本人が好きじゃない「安物買いの銭失い」になる可能性を秘めている。そうならないためには「お、これいいな」→試着なり鏡で合わせる→買おう!→値札見る  くらいの感じでいた方がいい。だから先述のレインスプーナーも値段は知らない。あくまで「to you who know true values」だから、価値が先行した方が良いに違いない。「クラスの端っこで毎日本を読んでる普段は目立たないあの子の良いところを僕は知っている」、的な。

2.尖ったものや試してみたいアイテムなら値札を見て買っても良い

僕もそうだが、普段のファッションであまり着ない試してみたいアイテムを買いたいというのであれば、値札を先に見て買っても良いと思う。

この場合は試してみることが新たな自分との出会いに繋げてくれる可能性があるから、投資的な意味で良しとしたい。

セレクトショップオリジナルのものなら、セールの早い段階で行けばサイズもあることが多いから、試したことのないアイテムでも自分のサイズ感で着れると思う。

手に取ったことがなかったアイテムでも、セールきっかけで買って、ヘビロテ、なんてこともあると思う。

ただ、「ああ、3年前に買ったウールのパンツ、年に3回くらいしか穿いてないや…クリーニング代の方が高いかも…」的なことも多々起こるからあまりオススメはしないけど。

3.消耗品を買う

まぁ言うなれば服は全部消耗品になっちゃうんだけど、夏に着るシャツなんかはかく汗の量も多いし、より消耗品感が増すよね。売れ残ってる可能性も高いから買っても良いと思う。

ただ、こういうのばっかり買ってると「服があるのに着る服がない」現象に陥っちゃいがちだから気をつけないといけない。コンビニに着て行く服が20着あっても、合コンに着て行ける服が勝負にはならない。コンビニに着て行く服10枚分の値段でも合コンに着ていける服を1着買うべきなんだよねきっと。コンビニしか行けないような格好でショップに行ったら舐められていいように買わされちゃうかもしれないし。ある程度変なものを売られないようには気をつけないといけない。話が逸れてますね。

 

とどのつまり

こうやってダラダラ1500文字以上も書いてるけど、僕自体は別にオシャレでもないし金持ちでもない。ただこういうことを考えている人間だ、というだけである。「服は定価で買いましょう」なんてことを唱える気持ちは1ミリもない。なんならこのエントリーを書きながらでも「昔買ったセレオリのマウンテンパーカがボロになってきてるから、ノースフェイスのマンパ欲しいなー」とか思ってるからうっかり店頭でマイサイズで好きな色のが半額とかだと余裕で買います。買い手からすれば安い方が良いに決まっているのだ。

モノを安く買うことに喜びを感じて、定価が高いものを安く買ってそれを着ることで喜びが得られるならはっきり言ってそれはそれでいいのだろう。「こうすれば、自分は満足だ」っていうのをきちんと理解して、そこに時間とお金が費やせるのであればそれが一番いいに決まってる。

このエントリーはTANAKA的セールの使い方っていうだけだ。自分にとっての「得な買い物」っていうのがなんなのかを知ることが何よりも大事だと思っている。