靴磨きというか、靴の手入れが下手くそな人間が2012年に購入したParaboot BARTH AMERICA のリアルな姿をお見せしたいと思う。
Paraboot BARTH AMERICA
就職してちょっとして購入した。RESOLUTEのデザイナーの林さんのスタイルに憧れてパラブーツのシャンボードが本当は欲しかったんだけど、薄給の身には完全に高級品だったのだ。
でもパラブーツのシューズが欲しかったので、少ないボーナスを握りしめて百貨店へ向かったのだ。
フランスでは「大人になったらパラブーツを履け」と言われているらしい。パリに行ったことがあるんだけどそこまで多くの人が履いているという印象は受けなかったんだけどな。
マッケイ製法で作られていてソール交換も可能。
ヴォイルレザー
パラブーツではお馴染みのリスレザーではなく、ヴォイルレザーという別のものでできているらしい。リスレザーではないものの、雨水海水に強く、乾燥にも強いらしい。
だからシャンボードみたいに雨の日でもいけるのかと思っていたらスタッフさんからは「日本の雨の日にはあまり履かない方がいいかも」と言われてしまった。
画像等
新品時の画像がないのが残念ではある。履き皺はそこまで強く入っていない。革が柔らかいからか、それとも他に理由があるのかはわからない。
輝きが全くないのだ。
コロナが問題になるちょっと前にこの靴を買った店にたまたまこの靴を履いて行ったんだけど、「あれ、新品ってこんなにピカピカだったんだ」と思うと少し複雑な気持ちになったのだ。もちろん新品の状態は綺麗でかっこいいと思うけど、レザーは古くなっても味が出てカッコよくなるものだと思っていたからだ。もちろんエイジング後も決してカッコ悪いわけじゃないんだろうけど、新品もいいな、と思えた。
一応、モウブレイのアニリンカーフクリームを使っていたんだけど、それがよくなかったのかなぁ。今度スタッフの方に聞いてみようと思う。ついでにここからのリカバリーの仕方も教えてもらえないかなぁ。
そう思うと俺に買われてしまったこのシューズは、少しかわいそうなのかもしれないと思ってしまった。まぁ、愛情だけは持って接しているので許してもらおう。
紐もだいぶ痛んできているが、どう頑張っても自分では交換できそうにないので、本当にやばくなった時に購入店へ駆け込もうと思う。その時にはオーバーホールじゃないけど、丸洗いも併せてお願いしようと思っている。
インソールもまだまだ綺麗。なんて書いてあるのかはよくわかっていない。
着用時間が少ないからなのか、そういう仕様なのか、反りが非常に少ない。ラバーソールだから反り返ることもないのかもしれない。甲付近をのぞいてサイド部分は非常に綺麗なままだ。
ブランドタブはボロボロ。正直手入れの際には邪魔だと思う気持ちもあるけど、なかったらきっと寂しいんだと思う。シャンボードのタブはない方がフォーマルで使い易いような気がする。
ソールの減りは少ない。軽いし薄いから地面と擦ることが少ないのもあるだろうけどハソーンのビブラムソールと比べると減る速度は10分の1くらいに感じられる。あくまで自分の感覚だけど。
ちなみにこの後ろ部分の出っ張りは、緊急時に手を使わなくても脱げるように作られているとかなんとか。
鳩目部分の青錆みたいな汚れはどうしたらいいんだろうか。
ソールについて
パラブーツはソールを自社で製造しているシューメーカーで、バースやコローにはマリンソールというものが採用されている。
このマリンソールはフランス海軍に支給されているシューズにも採用されているらしく、実際に軍で着用する人たちのことを考えて、足音がしにくい作りになっているらしい。潜水艦では音を立てちゃいけないらしいし。確かに履いていて足音はほとんどしない。
だから逆にソールをカンカン鳴らして歩くのが好きな人には向いていないとも言える。
もちろん軍人が着用するということなので滑りにくく、耐久性もとても高い。前述の通り購入当初と比べるとだいぶ擦り減ってきてはいるが、まだアッパーのことが不安になることはない。ソールの横側のブランド名の刻印に触れそうになったら交換してもらおうと思う。その時には純正で変えられるところを探さないといけないな。
パラブーツのアイテムではあるものの、ノルヴェイジャン製法ではなく、マッケイ製法なのでオールソールは2回くらいしかできないらしい。やったことないからわからんけど。
まとめ
因みに冒頭で「フランスでは〜」の件があったけど、バースやコローなどはスペイン製なのだ。つまり俺はまだフランス靴を経験できていないことになる。
orSlow107を穿いてる時はたくさん履いていたんだけど、最近はあまり出番が無くなってきている。冬場に履くにはちょっと涼しげだから、出番は今月いっぱいかもしれない。
こうやってまとめていたら、やっぱりシャンボードが欲しくなってきてしまうな。