※ここからネタです。生温かい目で見ていただければ幸いです。
(2321年5月1日)
今日は、実家の倉庫から出てきたジーンズの紹介をしたいと思います!僕の先祖が買ったまま着ることなく仕舞っていたジーンズだと思います。もったいない!
ジーンズのディテール
今回紹介するジーンズは、こちら!
350年以上前の、1947年モデルのレプリカモデルだと推測される、2010年ごろ作られたジーンズだと思います!300年前のEVISUジーンズになります。品番は#2000。そう、今なおアメカジファッション界で人気があるあの「EVISUジーンズ」のジャパンヴィンテージなんです。
ノンウォッシュですが、生地は縦落ちがすごそうな生地ですね。
当時のEVISUにはNo.1生地とNo.2生地があって、こちらは防縮加工が施されていないNo.1生地になります。
シルエット全体
以前穿いていた、2160年モデルと違って、少し太めですね!
それでは細かくみていきたいと思います。
股リベット
股部分にリベットがありますね!大昔には「焚き火に当たっているときに熱を持って火傷した」とのクレームがついたため、ジーンズから姿を消してしまったらしいです。
隠しリベット
1947年モデルなのでもちろん隠しリベットもバッチリついています。
赤タブ
赤タブがついていますね。タブは銀っぽい糸で「エヴィスヤ」表記となっています。これはかなり珍しいんじゃないですかね?タブは洗うとがっつり丸まりそうですね。
バックポケット
EVISUのブランドアイコンであるカモメペイントは施されていません。
ステッチは二色使いで、ポケットの内部には当て布が当てられています。
生地はとても丈夫そう。このジーンズを購入していた僕の先祖がやっていたブログの記事を見ると、「ステッチは飛んだ箇所があるけれど、生地が破れたところはない」とのことが記されていました。さすがにそれから300年以上が経っているので、少し生地も痛んでいるとは思いますが、それでもとても頑丈そうに見えます。
レザーパッチ
ウエストは32インチ、レングスは35インチとなっています(白飛びしていますが…)。洗い後の表記なのか、洗い前の表記なのかが気になるところですね。見た感じ洗い前ではあります。僕は身長が高いわけではないですけど、現在の平均身長程度の185センチだから、洗い前のサイズ表記だとレングスはギリギリですね。くるぶし丈で着用するようになってしまうと思います。
その際には、パラブーツのシャンボードや、トリッカーズのバートンと合わせようと思います。
ちなみに私が1947年モデルだと判断した理由は、レザーパッチが使われているからです!
あと、これも先祖のブログに記されていたのですが、ファーストウォッシュの際にはパッチがひび割れる前に、乾燥機で回しながら水を手で染み込ませてあげないといけないらしいです。
僕は洗ったらそもそも取れちゃうような気がするので、穿くならひび割れて粉々になってしまう前に糸切りバサミで外してしまおうと思っています。
耳
赤耳が使われています。昔の文献によると、EVISUは虎耳が有名だったらしいです。
この辺のディテールが、オールドジーンズのいいところですよね!このジーンズも最近の取引事例だと結構いい値段で取引されてましたけど、本物のヴィンテージリーバイスだと、ミントコンディションでも数十万円はしますからね!ちなみに当時の定価は30,000円程度だったようです。
まとめ
家の蔵を掃除していたら出てきたこのジーンズ、果たして自分で穿くべきなのか、それともネットオークション等販売するべきなのか、非常に悩んでいます。当時からEVISUは偽物が出回るくらいの人気ブランドだったため、偽物だと言いがかりをつけられてしまうと値段がつかない可能性もあります。
今の段階ではどのように扱うか判断しかねるので、とりあえず劣化が進まないように真空パックに入れて、引き続き保管しておこうと思います。
ちなみにこのジーンズを購入した先祖の方は、ジーンズが好きで他にも沢山穿いていたようで、状態はあまり良くないものも多いですが今ではあまり見ることがないようなブランドのジーンズも沢山倉庫から出てきたので、それらもいつか投稿したいと思います。
それではまた次回のblogでお会いしましょう!それでは!
※お詫びと訂正(2321年5月3日)
このEVISU#2000というモデルは、1947年モデルのジーンズではないことがわかりました。股下のリベットは1947年モデルのディテールではないそうです。
EVISUというブランド自体が、「ジーンズは丈夫でないといけない」というコンセプトの下物作りをされているので、このようなディテールであるとのことです。
この度はわたくしのヴィンテージジーンズに関する知識のなさからこのような投稿をしてしまい申し訳ありませんでした。再度1900年頃からのジーンズの歴史を学んでいきたいと思います。ご指摘いただきましてありがとうございました。
※ここまでネタです
振り返り
ジーンズ自体は買ってから10年くらい放置しているEVISU#2000のNo.1生地のもの。俺にしては珍しくリジッドのまま箪笥の肥やしになっている。
割と時間をかけたエントリではあるけど、あまりに嫌気が差したら消してしまうかもしれない。酔っているときに浮かんだアイデアだし。
2160年モデルがどんなモデルなのかとか、細かい設定は全く考えていないのが良くない。絶対自分の目で確かめることはないし、そんなに気になるわけでもないのだけど、2160年頃のリーバイスってどんなシルエットなんだろうか。でも結局のところ、少しテーパードしたストレートジーンズをみんな穿いているような気もする。
現に隠しリベットがなくなったり、もっというと生地の生産効率が上がって赤耳がなくなったりしてはいるものの、ジーンズのシルエットにそこまで大きな変化はないのではないか。立体裁断とか色々あるし、今後も綿100%で耳付ストレッチジーンズ(もうあるのかもしれないけど)とか、時代に合わせて新しい技術は生まれてくる可能性はあると思うけど、作られるジーンズ自体はとてもアナログチックなものなのだろう。でも文系人間からするとそういう技術を生み出せる人というのは本当に凄い方達だと思う。
ディティールは今後も変わるかもしれない。持続可能な開発目標にジーンズが関わっているのかどうかは分からないが、リベットが全て廃止されてカン抜き留になったり、ボタンフライのボタンやジッパーが自然に土に還るプラスチック製のものに変わったりするのだろうか。そのまま土に捨てても影響があまりないような素材に。
それこそ革パッチで金属ボタンフライのジーンズは、本当の愛好家しか買わないような時代が来るのだろうか。
でもレプリカジーンズってそもそも加工してないのが多いから水をあまり汚すことがないだろうし、ワンウォッシュのジーンズを長いこと着用するのが前提ならそれはそれでサステナブルなんじゃないの?違うの?
このジーンズに関してはできればこんな風になってしまうことの無いよう、自分がきちんと穿きたいと思っているのだけど、どうしても高い服って着るのに気後れしてしまう。買ったのだから(買ってしまったのだから)使わないともったいないということは重々承知している。それでも貧乏性の人間には難しいところがあるんだ。