TANAKABLOG

TANAKA(仮名)の日常と備忘録


30代前半既婚子どもなし男性が考える、持家VS借家

別に俺が語らなくても語り尽くされている感はある。

だけど、自分にとってどうなのかは自分で整理しないとわからない。30代前半既婚子どもなしジーンズラバーにとっての、「持家VS借家」ファイっ!

持家のメリット

家賃を払わなくて良い

というか、家を借りなくていい。

今はまだ仕事がなくなっても夜勤とかバイトすれば月に15万円以上は稼げるだろうから、片田舎であればまぁアパートを借りることもできると思う。ちなみに俺よりも田舎に住んでる友人は「本当の田舎にはアパートはない」と言っている。本当かどうかは知らない。

だから、なんとか家を借りても、一日の食費を削るなり何なりすれば生きていけなくはないんじゃないかと思っている。楽しいかどうかは分からないけど。

ちなみに厚生労働省的には非正規雇用の場合は年間200万円くらいの所得が得られているという感じらしい。15×12=180万円。可能なのだろうか。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/dl/06.pdf

俺の住んでる片田舎でそれが成立するのかどうかは分からないけど、そんな感じらしい。だから贅沢はできないけれど生きていくことはできると思う。

だけど年金があるかどうかも分からない状況で高齢になった時に、果たして家賃を支払いながら暮らしていけるのだろうか、という疑問はあるのだ。パートに出るとして年金が月に10万円もらえるのだろうか。身体を壊すと生活ができなくなるような気もする。そもそも家を貸してくれるのかどうかという問題もついてくる。

当然今の時点では仕事を辞める気もないからどちらでもいいような気もするけど、キャッシュで買うわけじゃないからローンを返すことを考えると30代のうちに家を持っておくのも悪くないような気がする。

もちろん家は「建てて終わり」ではなくて、メンテナンスにもお金がかかるし、壊れた設備は自分で直さないといけない。加えて固定資産税もかかるので、ローンを完済したからと言って全く費用をかけずに住めるわけではないのだけど、それでも年間の家賃と比べればかなり費用負担は減るはずだ。

騒いだり大きい音を出しても大丈夫

あくまで常識の範囲内で、である。

30過ぎてるからアパート暮らしで大きな音を出さないように暮らしているけれども別にストレスを感じることもない。

だけど子どもが生まれたとして、その子が「同じ建物の中に壁を隔てて別の人が住んでいて、自分達が出す音が聞こえているのかもしれない」という状況を理解するまでに何年かかるのだろうか。そんなことも気にしなくていい。好きに騒いでくれ。

何なら夜に洗い物をしながら歌を歌ってもいいのかもしれない。

もちろん爆音で音楽をかけたら戸建ての住宅でも周りに漏れてしまうかもしれないけれど、今のところ俺にそんな趣味はない。

建てる家の機密性とか遮音性、いろいろ問題はあるだろうけど「面白いことがあれば、近隣住民を気にせずに大声で笑うことができる」というのはひとつの幸せなんじゃないだろうか。

あとは気にせず洗濯機を回したり掃除機をかけたりできるのも大きいように思える。別に集合住宅でも気にしない人はしないんだろうけど。あれ、地味にストレス感じてるんだろうか。

好きに改修できる

先ほどの高齢になってからの話も関わってくるのだけど、歳を取ると家を自分に合わせてカスタマイズしていく必要があると考えられる。風呂に入るのに段差を少なくしたり出入りするのに手すりが必要になったり。

借家でもできなくはないんだろうけど直して返さないといけないだろうから改修費と修繕費と両方かかってしまう。

自分の家ならストレスなく好きなようにいじっていけばいい。処分する時のことは処分する人が考えればいいのだ。

売れば現金になる※

※ただし、資産価値の高い土地に、住宅メーカーで建てた場合に限る、と思う。マンションの方が価値も下がりにくいし街中が多いと思うけど、そもそも俺の住む片田舎の物件に価値があるのかは定かでない。

持家のデメリット

隣人・町内会問題

隣人がまともな人かどうかは住んでみないと分からない。住まなくてもヤバさがわかるような人たちならもう住むな。

そして隣人がヤバい人だからといって、気軽に転居もできない。何千万の35年ローンを抱えて家を建てるわけなのだ。

町内会の活動がどれくらいあるのかで大変さも変わって来ると思う。活動が多ければ役員の仕事も増えるし、会費も増える。田舎では割と活動が盛んな傾向にあるからその辺が自分にとってどうなのかを見極めていかないといけない。入らないとゴミが捨てられないらしいので、その辺が大きな問題だと思う。

ローン問題

特命係長只野仁のエピソードにもあったけど、「借金とローンは若干違う」。自分の家に対するローンを抱えるのは多少のリスクだと思う。

住宅ローン控除とか色々軽減してくれるような制度もあるけれど、俺みたいな所得層よりも、高所得で大きくて高い家を買う人がより富んでいくような制度のような気がする。

ちなみに控除の期間は長くなっているのだけれど、それ以上に消費増税もあったし家の価格が上がっているらしいので惑わされないようにしないといけない。

www.nta.go.jp

結局ローンの残高に応じた控除だから、たくさんお金を借りられる人、イコールある程度の所得がある世帯、の方が控除が大きくなる。ように思えるのだけど間違っているのだろうか。

借家のメリット

ローンを抱えないでいい

さっきと逆で、ローンがないのでプレッシャーがない。

共働きなら、最悪どっちかがやめてもそこまで支障がないのは借家だと思う。

欲しいものだって買えるし、旅行にだっていける。投資してお金を増やすこともできる。まぁ減らす可能性も十分にあるけど。

気軽に引越しできる

これもさっきと逆。子どもの学校等家族のこととかあまり考えなければ気軽に引越しできる。

隣人がヤバければすぐに越してもいいし、新しいアパートが建てばそこに引っ越してもいい。

設備の不具合も自分で直さなくていい

ただし「壊した場合」は除いて、だと思う。

自分で壊したら自分で直さないといけないけど、経年劣化した場合は所有者の負担で良いのだろう。

だって自分のものじゃないし。

借家のデメリット

いつまで借りられるか問題

先述のとおり、ある程度の収入があれば借りられるし、更新もできる。ただ、高齢になって収入が少なくなった時に、更新できなくなる可能性はある。

そうなった時に行き着く場所は公営住宅なんだろうか。別に公営住宅が悪いとかいうつもりもないし、なんなら中を見たこともないのだけど、自身の終の住処としては少し寂しいのかもしれない。

賃貸の家はあまり大きくない

戸貸しもまったくないわけじゃないけど、やっぱり借家は集合住宅がほとんど。

あったとしても家賃はそれなりにするから、そうなると住宅ローンを返済する方がいいのかもしれないし、大きい家に住もうと思うと、やっぱり家を建てるしかないのかもしれない。

家賃はもったいないのか

俺はそんなことはないと思う。

住宅メーカーの営業マンは殺し文句的に使ってくるけど、水道料金とかと同じじゃないかという感覚。

必要経費でしかないのだ。払う先が個人であるだけだ。

まぁ、都心部ならローン組んだ方がいい可能性はあるけれど、俺が住む片田舎ではローンの方が重いし、大昔みたいにアパートがないわけでもない。

ガス代が高い

賃貸住宅のガス代は高い。

電気代は会社が違ってもある程度料金差がないんだけど、ガスはなんでこんなに高いんだろう。下宿時代の方がまだ安かったような気がするけど、全国的に上がっているのだろうか。

調べてみたら大家が高いところと契約してそれきりだから、みたいなところらしい。まぁ大家も付き合いとかあるしな。入居者は何年かの付き合いだけど出入り業者はそれこそ親の代からとかつきあってるんだろうし。

まとめ(まとまらない)

先日読んだ「金持ち父さん、貧乏父さん」には、持家は悪いことではないが、ローンは良くない旨のことが書かれていた。

一般住宅には住むことしかできないので、金を産まないからだ。月々の支払い分、運用したり投資したりする機会を損失しているようなことも。

「未来の家賃を支払ってるだけじゃないか」とも思っていたのだけど、そんなものは貯金しておけばいいし、確かになぁ、と思うところもあったのだ。

「一生懸命働いて庭付きマイホームを手に入れる」っていうのは昔から一つの形として目にするし、なんとなく自分もそうするんだろうという考えもある。自分の家族と城を持っている野原ひろしはサラリーマンの憧れだろう。

でももしかしたらそうじゃない時代が近づいてきているのかもしれないと思うと、何千万のローンを組む勇気がないのだ。

もちろんローンを背負っても納得できる形でしか建てるつもりはないんだけど「えっ?家買ったの?今は賃貸の時代でしょ?」なんて言われたらもう心がポッキリいっちゃうかもしれない。コロナで給料が安定しないところもあるし、まずローンの審査が通るかどうかというところもあるのだけど。

今は子どもがいないけど、「子どもが1人なら、賃貸でも通せるのでは…」と思わなくもないし、どうなんだろうなぁ。

服とかもあるし、今は家を建てたいという思いもあるけど、ミニマルな暮らしをすれば省スペース化も図れるし。

建てたあかつきには、エントリしたいと思う。