TANAKABLOG

TANAKA(仮名)の日常と備忘録


セキスイハイムの工場見学に行って来た。

セキスイハイムの工場見学に行って来た。

旅行記でありながら、写真を撮っていいのかわからなかったので、画像はほぼない。

工場見学

前回話を聞いた際、「一度工場に来て欲しい」とのことだったので、見学に行くことになった。

俺は比較的工場の近場に住んでいたので、高速道路を使うこともなく工場へ行ったのだが、遠方の場合でも交通費は支給されるとのことだった。元々は営業所単位でバス旅行みたいになっていたのかな。

工場から遠方の方は今話題の「go to トラベル」と組み合わせても面白いのではないかと思う。

受付

「まず受付を」と言われたが、特に名前を書かされたりはしなかった。なぜだ。技術が盗まれたりとかそういうことは考えないのか。それとも俺が完全な文系人間で、技術的なことなんか全くわからないと思われていたのか。はたまた俺がそんなことを絶対にしないような、良さそうな人に見えてたのか。どうせその辺だろう。

工場内では念のため、軍手をつけるように指示された。

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この軍手は持続可能な環境作りのため、セキスイハイムの工場から出た廃材をリサイクルして作られたものらしい。その分コストを下げたほうが家は売れるような気がするけど、そうしないみたい。

結局企業が「環境のためにこんなことしてます!」みたいなのも、家を買う我々が負担しているのだ。つまり、大手メーカーで家を買うということはそういうお金も負担しないといけないことになる。社会的責任が大きい会社の方が、トラブルが起こった際の対応もいいのだろうとは思うけれども。

ちなみに軍手をつける必要性は感じられなかった。

工場見学

まず最初に工場を案内された。休日なので作業はしていない。

主体部分を作るところから、床を貼ったり、天井を貼り付けたりしている機械や場所を見せてもらった。

工場で作るメリット等は前回の営業マンの話を聞いた際のエントリに書いてある通りだった。工場で作業することで、大型機械でユニットを回転させることが可能になり、天井の下地部分を下を向いたまま作業することができるというのが驚きだった。確かに現場では上を向いて作業しないといけないが、工場製造であればユニットを逆さにすることで下を向いたまま作業することができる。

実際に上を向いたまま作業を行う体験ができるスペースがあったけど、俺には全く作業できなかった。大工さんも夏暑く冬寒い環境では集中力も持たないし、きっと大変だろう。

とは言っても、クロス等の内部は工場では仕上げず現地で仕上げるから、仕上げる際には大工さんが上を向かないといけない。まぁこればかりはしょうがないのだろう。

他にも機械制御で溶接ができる機械や、広いスペースで外壁を安全に取り付けることができる説明を受けたり、内部の仕上げに必要な材料をユニットに入れて発送することで送料がかからなくなる説明を受けたりした。

ちなみに契約後に自分の家のユニットを作り始めた際には希望すれば見学ができるらしい。工程も合わせてくれるのだろうか。

 

企業概要

続いてはセキスイハイムという会社について説明を受けた。

以前のエントリにも書いたが、積水化学工業の住宅部門であり、本体である積水化学工業は、「世界で最も持続可能性の高い100社」にも選ばれており、倒産のリスクが極めて低い。そのため「建てた後に会社がなくなる可能性は極めて低い」ことをセールスポイントにしているとのことだった。

最初に「青色のポリバケツの材料はほとんど積水化学が作っている」と言われて、それ以降の説明がほとんど入ってこなくなってしまったことについては反省している。

まぁ、地元の工務店で建てることとの大きな違いはそういうところだと思う。急に景気が悪くなったりする今だからこそ、高い買い物は大きいところで済ませた方がいいのかもしれない。気持ちとして地元を応援したいという思いはもちろんあるのだけど、自分の財産の価値を可能な範囲で高めてそれをきちんと守らないといけないという思いには勝てない。

地震体験

見学した工場では、熊本地震と同等の揺れを体験することができた。自分が中で揺れを体験している時はそうでもなかったけど、外から見たらドン引きだった。こんなに揺れたらそりゃ家も壊れるわ。

回数は忘れてしまったけど、体験したユニットは何万回と装置で揺らされていた。一つのユニットなので受けるダメージは少ないのだろうけど、主体が曲がったりはしていなかった。

 

性能について

耐震だったりメンテナンスについての性能説明を受けた。

セキスイハイムで採用している鉄骨ラーメン構造は揺れを逃したりするのではなく揺れに耐える構造らしい。木造在来住宅であったり、鉄骨軸組構造であると筋交が折れたり外れたり、曲がったまま直らなくなってしまう力であっても、耐えることができるらしい。

このユニットは繋げれば繋げるほど地震に強くなるとの説明だった。ユニットとユニットの接合は瀬戸大橋だか明石海峡大橋だかで使われている特殊なネジで行われていて、揺れにとても強いとのことだった。

前回はさらっと流してしまったようなのだけど、セキスイハイムでは「LCC(ライフサイクルコスト)」を重視しており、初期投資はある程度かかってしまうが、メンテナンス費用を抑えることで家計を助けるという考えのもと住宅提案を行っているらしい。

その代表が磁気タイル外壁であるとのことだった。初期コストは嵩むが、塗り直しがいらないので足場を組むなどの費用が要らなくなる。


【セキスイハイム パルフェ】10年点検の工事費用公開 セキスイハイム パルフェ 新築から10年が経ちました 家はメンテナンス費用が大事 字幕付き

って言ってたけど、この動画のアップ主はタイルの塗装費用を支払ったらしい。もうこうなってくると訳が分からないので、次回営業マンに会う機会があれば聞いてみようと思う。

ちなみにシーリング材のようなパッキン部分は10年くらいで交換が必要らしい。足場いらないの?

自慢の快適エアリーも、当然機械なので壊れてしまうことがあるらしいが、それでも修繕費は20万にはいかないらしく、全館空調であることとエアコンを各部屋に設置することを考えたら安くつくのだそうだ。

また、太陽光パネルの設置住宅数についてはドイツの住宅数とセキスイハイムの設置住宅数が同じくらいであるらしい。本当かよ。パネルの設置は屋根材に穴を開けることなく、特殊なアタッチメントで挟んで固定しているらしい。それにより雨漏りのリスクを下げられるらしい。

あとはタイルの柄の説明を受けたり、基礎の厚みの説明を受けたりした。コンクリート基礎でも厚みが足りないと湿気が上がってきて基礎の中が湿気るのだが、セキスイハイムの基礎は湿気が入ることのない厚みを確保するらしい。つまりこの基礎が施工不良だと全ての計算が狂ってしまうのだが、きちんとチェックされているのだろうか。逆に心配になってしまった。

あとは熊本地震で停電した際、蓄電池と太陽光発電のおかげで復旧するまである程度安定した暮らしができたとのことであった。でも周りの家が停電してる中普通に使ってたら色々な目で見られちゃうんだろうな。「電気寄越せ!」とか言われちゃうんだろうな。

そんなこんなで、30代になって初の社会科見学は無事終了したのであった。

雑感

工場を見学することで、確かに個体差が少ない、高品質のユニットが製造され、それを現地で組み合わせることで高性能の家が作られているのだろうと感じることができた。

自分がなんだかんだ人間がやることをあまり信用していないのだろう、大型の機械で作業してりしているところに非常に魅力を感じた。まぁ最後は人間がやるんだけどね。

ローンの仮審査とかいろいろ課題はあるけれど、とりあえず物は試しに話を進めてみようと思う。必ず契約しないといけないわけではないし、自分自身の社会的信用っていうのをテストするのにはいいのかもしれない。

しかし何千万の借金を抱えて生きていけるのだろうかという不安もかなりある。「借りることができる」のと「返しながらでも不自由なく暮らせる」というのは同義ではない。

次はやはり工務店の話を聞いてみたいな。