当ブログ記念すべき2番目のエントリで紹介していたタイガーアリー。
気づけば黒が薄くなって、深い履き皺の周りなんかは真っ白になっていた。くたびれた感じがしているのも気になっていた。
購入時のエントリ
購入してから丸二年以上経つので、正直買い換えてもいいかと思っていたんだけど、お金もったい無いし、なによりソールがまだ残っているのが非常にもったいなく感じていたのだ。
そんな中メンテナンスBOOKを購入したらその中に、スエードスニーカーの手入れについても記載されていた。
タイガーアリーはヌバックだけど、もう「正直似たようなもんだろ」と思って、メンテナンス本に書かれている手入れ方法を参考に、ほぼ全力で手入れをしてみた。もし同じような思いの人がいれば情報共有したいのと、自分の手入れの記録を残すためのエントリ。
手入れ前
全景
購入時と比べるとだいぶ毛羽立ってきて、色が薄くなってきている。ヌバックだから毛の向きでも大分印象は違ってくると思うんだけど、これは黒く見える方に流している状態だったと記憶している。つまりはかなり色が抜けてしまっているということだ。
サイド
わかりにくいかもしれないけど、履き皺の深いところの両サイドは真っ白になっている。
バック
ここはアッパーの問題というよりは、かかとの内側が剥がれていることの方が問題。子どもの頃みたいに片方の靴でもう片方の靴を踏んづけて脱ぐようなことはしていないつもりなので、単純に使っている中でぶつけてしまっているのだとは思う。ひどくなったらマッキーで塗ろうと思う。
アッパー部アップ
写真だとあまり伝わらないのが残念なのだが、白い。
トゥ部分アップ
白い、と思う。そもそもヌバックなのに最初にスエード用のブラシで引っ掻いたのが問題なのか。
使用したもの
使用したのは、スエード用のブラシ、シューツリー、黒いレザーシューズを手入れする際に使うブラシ、防水スプレー、補色リキッド。リスペクトの気持ちを込めてメンテナンスBOOKを添えて。
手入れ開始
ちなみにこの手入れ方法はメンテナンスBOOKを参考にしているが、使っている道具は異なる。
スエード用ブラシで埃を掻き出す
文字通りスエード用のブラシで埃を掻き出す。シューレースは外した方がいいのだろうけど、ついてた方が作業しやすいのでつけたまま作業してしまった。シューツリーを入れて作業している。
スプレーを吹き付ける
メンテナンスBOOKだと、ここで補色前に一度防水スプレーを吹き付けることになっているので従うことにした。ちなみに右足の作業中に冒頭のスプレーが空になったので、途中からWOLYのスプレーに変更。これもすぐなくなったんだけど。
この時点での作業後比較
右だけ作業後。正直、この作業でもかなりこまめにやっていればここまで大事にならなかったと思う。毛が寝たままになっているから擦れて白くなってしまうのであって、毛をちゃんと立ててやっていればよかったのだ。あと履き皺はシューツリーで対策を。ってもスニーカーにシューツリーを入れる習慣なんて身に付けにくいんだけど。
補色
Amazonでお勧めされたFAMACOのスエード用補色リキッドを使う。最初から最後まで力加減は掴めなかった。あとから見たらシューツリーが黒くなっていたので反対が染みるほど出ていたところもあるし、イマイチ染まっていないところもあった。
あと本当はソールがホワイトなので、マスキングテープを貼るのがいいのだろうけど、用意が悪く手元になかったのでギリギリを攻めないようにして補色していった。
画面左側(右足)と、画面右側(左足)の外側だけを補色した状態。メンテナンスBOOKがチラ見えしている。
両方を塗り終えた状態。塗ってすぐはとても黒い。補色は強制的に黒をねじ込んでいるので、元よりも黒くなってしまう可能性は十分にあるのだが、白くなりかけている姿よりはマシかと考えている。
このあと半日乾燥させた。
乾燥後のブラッシング
半日乾燥後の写真を撮り忘れていた。
メンテナンスBOOKでは、最初に使ったのと同じブラシを使っていたが、俺はスエード用の金属が入ったブラシはレッドウイングの手入れに使っているので、黒が移ると非常に厄介なのでレザーシューズを磨く時に使うブラシを流用した。
ブラッシング後
ブラッシング後の写真も撮り忘れていた。きっと疲れていたんだと思う。
ブラッシングをした後は再びスプレーを吹き付ける。片田舎にだってABCマートはあるので、最初に使っていたスプレーと同じものを購入してきた。
作業終了後
写真ではわかりにくいかもしれないが、無事黒くなった。iPhoneの充電コードが写っているのはご愛嬌。
やはり素人だからムラは多少あるけど、大分みすぼらしさはなくなったと思う。靴屋に寄るんならシューレースも新しくすればよかったな。
トゥ部分も黒さを取り戻している。やってよかったと思えた。
雑記
あとはソールを消しゴムで磨けば良いのだろうけど、なぜか作業し忘れている。
「ほぼ」全力としているのは、メンテナンスBOOKには洗剤で洗うところまでは書いていなかったのでそのまま作業したのだけど、洗剤で洗えばなおよかったのかと思っているからだ。ただ色物なので洗うとそれだけで色が抜ける可能性が高いから、正直どのメンテナンスが正しいのか疑問ではある。あとは途中にも書いたけど、補色する前にはソール部分をマスキングテープで保護してやるべきだったのだと思っている。
とは言え、元の状態と比べるとくたびれた感じも大分なくなったので、やってみてよかったと思っている。エイジングを楽しみたいのなら何もしない方がいいのだろうけど、仕事でもたまに履いているし、仕事中は全く外の人と会わないわけではないので、くたびれた感じはない方がいいと思っている。
あと補色は何回かやったほうがいいんだろうな。しばらく週末にやってみようかな。
また変化があれば報告したい。