元々人付き合いがあまり得意ではない。人間関係も「広く浅く」の方が社会ではいいのだろうけど、僕は心から信頼できない人間とは可能な限り話したくないから、「狭く深く」をもう20年くらい続けている。そんな暮らしを送っているもんだから、仕事中も多大なストレスを抱えているんだと思う。そんなことをしていたら、標題について思うようになってしまったのだ。
文字ばかり、駄文です。
考察したくなったワケ
単純に「今の仕事が嫌になった」のだ。組織で働くとどうしても配置替えがあるのは避けられない。配置替え以前は辞めたいと思ったことはないし、やりがいも自分で探していた。
今の仕事に疲れて、マッサージを受けに行ったりとか、気晴らしに買い物をして買わなくてもいいムダなものまで買い浪費していると、自分の時間の代償に得た収入を無駄遣いしているのではないかと思うようにさえなってしまったのだ。
「何かしたいことがあってお金を稼ぐ」つもりが、「身体と心の健康維持のため」にお金を使う。となると、「もう働かなくてもいいんじゃないか」ってな具合になってしまった。
僕が見た、「働かなくても平気な人」
昔、「ニュースステーション」という報道番組があった。キャスターの久米宏さんが最後の放送の時に「私は仕事をしなくても平気な人間なので、ゆっくりしたいと思います」的なことを言ってたのがとても印象的。もしかしたら聞き間違えかもしれないけど。
てな具合で、きっと「働かないこと」は思った以上にしんどいのかもしれない。久米さんはお金はあっただろう。本当にニュースステーションを降板してからは観なくなった。
とは言っても、久米さん自体はたまにテレビでお見かけするから、仕事はいくらでもあるんだとは思うけど。
働かなかったらどうなるのか
1つずつだが、どうなるのか検証する。
1.お金が入ってこない
当たり前である。不労所得があれば別だが、普通の人は働かないとお金が入ってこない。
2.時間は沢山ある
仕事しないとなると、普段9時間くらいは仕事で拘束されてる人はその時間まるっと自分の時間にできることになる。
時間を代償にお給料をいただいているわけだから、当然お金が入らなければ時間はあるはず。
3.節約生活の始まり
働いていた時に貯めた貯蓄を切り崩して暮らすことになるから、節約に次ぐ節約、お金を使わない暮らしを強いられることになる。
4.時間を持て余すことになる
古代ローマ時代の、娯楽等があまりなく、哲学が発展していた頃よろしく、やることがない状況になってしまう。
5.自分の中での考え事をする時間の増加
1人でいるわけだから、自分と自分で押し問答するようになる。
「働いたほうがいい!」
「働かないほうが有意義だ!」的な。
その後どうなるかは、その人それぞれだ。
「働かなくてもよい人」とは
田中的考察なので考察に穴などたくさん空いている。
1.不労所得がある人、あるいは貯金をしており、節約生活ができる人
まずはこれだと思う。働かなくても収入がある人は働かなくてもいいと思う。
作りすぎた野菜とか分けてもらえる田舎に住んでいたとしても、全く収入がないとなると自給自足にも限度がある。
節約生活を強いられるとすると、一日中家にいることになる。その暮らしに耐えられない人って結構いるだろうから、耐えられない人はストレス、時間と引き換えに収入を得たほうがいいんじゃないかな。
2.所謂「普通の暮らし」を諦めた人
これは配偶者がしっかりした収入がある人や、貯金をしっかりしており、数千万単位の貯蓄がある人なら問題ないかもしれない。
結婚して、子どもを授かって、子どもを学校に行かせる。という所謂「普通の暮らし」をするためには必ず収入が必要になるだろうから、働く必要がある。
3.1人(あるいは家族、町内会とか家の周りの人との関わりだけ)でも平気な人
「働く人」は少なくとも周りの人との関わりを持つ機会があると思う。未来永劫同じ人たちだけで仕事をする場所っていうのは多分ほとんどないだろうから、人の入れ替わりであったり、何らかの出会いがある。
もちろんその出会い1つ1つがいいものではないだろうけど、悪いものに出会えばそれも1つの経験になると思う。
そう言った経験をしたくない人、しなくてもいい人は、「働かなくてもいい人」だと思う。
4.上記の1〜3全てに当てはまる人
これら全てに当てはまる人くらいじゃないと、仕事を辞めたりしたらいけないと思う。
なんだかんだ組織って個人を守ってくれることもあるし、個人じゃ何もできないってことは多い。「会社の肩書きを背負った田中」と「田中」じゃ周りからの信頼が全然違う。
5.この考察を読んで、「よし、仕事を辞めて「働かない人生」を歩もう!」と思わなかった人
このブログをここまで読んで、「よし、おれは働かなくてもいいな!」って思う人は、多分今の仕事を辞めないほうがいいと思う。
もっといろんな情報を収集して、働かなくても安定した精神状態で、ある程度の充実感を得られることができる自信を得てから、退職したほうがいい。
結果として
ここまでTANAKABLOGで考察した結果をまとめる。
僕の場合は、まず働くことをやめたとして、しばらくやっていけるだけの備えがない。だから直ちに仕事を辞めるわけにもいかない。
そして、まだ「普通の暮らし」を諦めきれてもいないのだ。これは本当に悩むところではあるが。
ゲスの極み乙女の曲に「勤めるリアル」って曲があるけど、田中もこのエントリを書いている中で「辞めると思うと居場所がなくなってしまいそうで何故だか遣る瀬無い気持ちになってしまった」のだと思う。
こんな僕を雇ってくれている会社に感謝して、また働くことになるのだ。
正式に無職になった際には、当ブログで報告しようと思う。